第1回 店が成功する前提条件
第2回 立地評価 T
第3回 立地評価 U
第4回  売上高予測
第5回 立地選定のプロセス
第6回 既存店再構築 T  (企業収益最大化への道)
第7回 既存店再構築 U(企業収益最大化への道)
第8回 流通業界「勝ち組」の条件
第9回 立地の回帰
第10回 競争力強化
第11回 競争力強化 U

第9回 立地の回帰

商業立地の変遷をみると次のようになります。
宿場町→商店街→駅前・ターミナル→サバーブ(郊外)→ルーラル(田舎)

最初の商業は、旅の途中に立ち寄る「宿場町」を中心に発展してきました。
次に、町に接するように「商店街」が形成されました。
バスや電車の発達により、バスターミナルや駅前に商業の中心が移りました。

当時、大型店と呼ばれるものは「百貨店」のみであり、百貨店以外は個人商店(業種店)と呼ばれるものです。

駅前・ターミナルから郊外の住宅地に隣接してスーパーマーケットが出店するようになってきました。買物交通手段が、バス・電車から自動車へ変化してきたのも一つの要因です。
更に、モータリゼーションの発達と道路整備が相まって、より郊外である「ルーラル立地」に商業の中心が移動しました。

最近の立地の傾向をみると、「駅ナカ立地」「市街地立地」などより顧客に近づく立地が見直されています。いわゆる「集める立地」から「近寄る立地」へのシフトです。

理由はいくつか考えられますが、主な理由はつぎのとおりです。

  • 郊外、ルーラルの競争が激しくオーバーストアになっている。
    ほとんどの小売業が郊外、ルーラルを中心に出店をしてきたために、競争が激化し、
    出店することが難しくなってきた。

  • 有職主婦、単身者が増加し、駅ナカ、駅前立地が見直された。
    生活動線のなかで、駅利用が増加し、駅ナカ、駅前立地のニーズが再浮上してきた。

  • 高齢化による、買物移動距離の短縮
    高齢化によって、家の近くで購入したいというニーズが高まり、住宅隣接型の小型店が増加してきた。

スーパーでは、「マイバスケット」「マルエツプチ」「イトーヨーカドー食品館」などが、市街地への小型店を積極的に出店してきています。今後、この傾向は更に加速することでしょう。